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【感想】映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』(ネタバレ)


打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

アニメ映画版『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』を観ました!
映像演出音楽にステータス全振り(シナリオは「考えるな感じるんだ」系)だった!

原作とか1993年のドラマ版とか、そのへんをあえて調べずに、このアニメ映画版を観て直感的に感じた感想を書いてみます。
※ネタバレを含みますのでご注意ください

映像と演出は神がかってました

作画と演出は本当に神がかっていました。
日常シーンも非日常シーンも。
水や花火の表現が本当に美しかった。
非日常シーンのあの非日常っぽさは、さすがシャフトというべきでしょうか。

DAOKOさんと米津玄師さんによる主題歌も素晴らしかったです。
声優陣もすごく豪華でしたね。
主人公らを演じた菅田将暉さんと広瀬すずさんの演技も、あの年代の少年少女らしさが出ていて良かったと思いました。

シナリオはかなり「考えるな感じるんだ」系でした

ええと、タイムリープをまとめると……

  • 1回目:なずな、ユウスケに告白、すっぽかされる。花火は無し
  • 2回目:なずな、主人公に告白、電車に乗れず。花火は平べったかった
  • 3回目:電車に乗るも見つかり、灯台で突き落とされる。花火はおかしな形だった
  • 4回目:電車に乗り、見つからず、海で下から花火を見る

で、そのあとのラストシーンでは、夏休みが明けて、学校で点呼があったものの、主人公は登校せず。
4回目の世界の後、ふたりがどうなったのかもわからないまま幕を閉じます。

これを見ての個人的な解釈は……
本当の世界(現実)は1回目で、2回目以降は主人公が「もしもあの時やり直せていたら」を夢見た空想(妄想?)だったのかなあ、と。

なずなは、1回目の後(ユウスケにすっぽかされた後)転校or家出をして、主人公の前から姿を消し。
主人公はその後、後悔から2~4回目(という妄想)を経て、なずなへの恋心を深め、彼女を追って家出をしたのかな、と。
つまり、2回目以降のなずなは主人公の空想だったんだよ!な、なんだってー(AA略

花火の形が、それを示唆していたのかなとも思ったけれど……(2回目の世界の終わりで、花火が平べったく見える→主人公「こんな世界があるわけない」→なら、花火が「正しく」見える世界が「正しい世界」?) でもそれだと、4回目の世界が「正解」? 1回目は花火自体がなかったぞ? タイトルにもある「下から見るか横から見るか」は結局どっちが正しいんだ? とか思ってしまったりしつつ……。
ていうか、あの尺玉?は結局何だったんd

なんというか、この手のタイムリープものって、「本当に時間を巻き戻して世界を書き換える」パターンと、「結局世界を書き換えずに終わる(書き換え前の世界を選ぶ)」パターンがあって、この作品は後者だったんだろうなと。前者だったら「ふたりで駆け落ちして東京で暮らしました」エンドだっただろうし。
ラストシーンの後、ふたりは無事にまた会うことができたのでしょうか。

10代前半あたりで観たら神作だったかも

たぶん、10代前半(主人公らと同じくらいの年代)で観たら、主人公らにバッチリ感情移入できて神作認定だったのかもしれません。一種セカイ系な演出でしたし。

でも、成人をだいぶ過ぎてから観ると、、、うーん若いなー、そういう時期もあったなあと思ってしまいました( ̄▽ ̄;)
個人的には、なずな母へのフォローがちょっと欲しかったかも。なずなからすれば「父が死んで1年で再婚するなんてありえない」だろうけど、母には母なりの不安や葛藤とかあったのかもしれないし。なずなを連れ戻そうとしたのも、彼女なりになずなを心配してのことだったろうし(かなり強引だったけど)。原作やドラマ版ではそのあたりの描写あったのかな?

だいぶ書き殴り感がありますが、一旦おわります。後で追記修正するかも…。

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

  • 発売日: 2018/03/18
  • メディア: Prime Video