大河ドラマ『麒麟がくる』、初回~最終回まで完走しました!
ああ、本当に面白かった……!
明智光秀についての視方が180°変わった
明智光秀といえば、日本史上最も有名な「謀反人」であり、悪役のイメージが強……かったはずなのですが、今作を見たら180°ひっくり返りました。
平らかな世に現れるという伝説の霊獣、『麒麟』。その麒麟がくる世を目指して、愚直なまでにひたむきに生きた、ひとりの誠実な武将がそこにいました。
史実では未だ謎とされている本能寺の変の理由についても、そりゃあこんな展開が積み重なったら謀反のひとつも起こすよ……と納得してしまうような次第でした。むしろよく耐えたよ十兵衛……
織田信長についての視方も120°くらい変わった
演じる染谷将太さんが「ピュア」と評していた今作の織田信長。蓋を開けてみれば、本当にピュアで、幼くて、ただ皆に褒めて貰いたがっていた「子供」でした。
自分は自分なりに大きな国を作ろうと頑張っているのに、誰も褒めてくれず、家臣も妻も離れていき。その理由が自分自身にあることも理解できず、ついには十兵衛にまで叛かれ、「是非もなし」と泣き笑う……
もしも彼が、もっと親の愛を受け取れていたなら。あるいは、十兵衛が越前ではなく尾張に逃れ、もっと早くから信長に影響を与えられていたなら、違う結末を迎えられたのでしょうか……*1。
その他のキャスティングもお見事でした
その他の登場人物の面々も、皆個性的でキャラが立っていて、とても魅力溢れていました。佐々木蔵之介さんの秀吉とか、風間俊介さんの家康とか、ぜひスピンオフを作ってくれ! と願いたくなるような方々ばかりでした。
いや、でも、その中でも特筆するなら、やはり岡村隆史さん演じる菊丸ですね。彼の正体が知りたくて見続けるうちにどんどんハマりこんでいった結果、無事完走できました*2。
あの後、飛んで戻って、十兵衛を助けたのだと信じたいところ。
おわりに
放送開始直前での主要演者の変更や、コロナ禍の影響による収録中止など、数多の制約があったであろう中で、それでも最後まで物語を作りきっていただけたことには、本当に感謝しかありません。
大河ドラマは今までほとんど(功名が辻くらいしか)見たことがなかったのですが、それが悔やまれるほど、1年間楽しませてもらえたドラマでした。
『麒麟がくる』はこれで(当面)終わりだけれど、今後の大河ドラマにも注目していきたいところ。幕末、鎌倉、家康と、今後も色々学べそうです!
……とか言ってたら、『青天を衝け』の第1話で家康が出てきた!? ( ゚д゚)
- 作者:池端 俊策
- 発売日: 2020/01/11
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