怒り慣れてない人が怒るとガチで怖いよ、という話。
あらすじ
結婚記念日のディナーの席で、涼太に不倫のことを突きつけられた美都。だが涼太は、そんな美都のことを、これからも変わらず愛し続けると笑う。その笑顔を「気持ち悪い」と感じる美都は、有島に会いたい気持ちを募らせるが、有島からは先日の一件以来、連絡が来なくなっていた。
そんな折、美都の通う陶芸教室では、生徒の一人が麗華から借りた本を返しそこねていた。美都は、代わりに返しに行くという名目で、有島の自宅を訪れる。
一方、涼太も、ひそかに反撃を開始しようとしていた……。
感想
波瑠さんも東出さんもイメージ大丈夫?
いやもう、涼ちゃんの笑顔が怖い怖い。
波瑠さんについては、2話くらいの時点で(美都を演じることによる)女優としてのイメージダウンを懸念してましたが、涼太を演じる東出昌大さんのあの笑顔も下手したらイメージダウンになってしまわないかとちょっと心配になるほどです。
無関係のテレビCMで見せる爽やかな笑顔さえ、裏があるように見えてしまう……。
いや、爽やかで好感度のあるこのふたりが演じるからこそ、その狂気が際立つんですけれどね。ある意味ハマり役だけど、返す返すも、良くもまあオファー通ったなあ。
美都、暴走し始める
『……あれから、有島くんからの連絡がない』
そりゃそうだよ( ̄□ ̄;)
冷静になるのがちょっと4話くらい遅かったねみっちゃん。
せめて、熱出した子どもより自分を優先して欲しいとか言わなければ、土がついた手で亜胡ちゃんに触ろうとしなければ、自宅襲撃なんてしなければ、関係を続けられていたかもしれないけど。
主人の「友人」を名乗る女性が、わざわざ主人の居ない時にバリバリおめかしして突然やってきたら、奥さんからしたら怖いわ。というかバレるわ。関係隠す気なさすぎるダロウ!
香子にもさんざん忠告してもらってるのに、『でも、認めたくない』とか思っちゃうあたり、ああここまでこじらせたら手遅れなのかなあ、とか思ってしまったり。
今更有島に別れを切り出されても引き下がらないだろうなー。
しかし、娘もすごいけどお母さんもすごい。
美都の浮気がバレたのをあっさりと言い当てたばかりか、「浮気しても壊れない幸せな結婚生活が手に入ったなんて、最高じゃなーい!」とか笑い飛ばしちゃうあたり、肝っ玉据わってるというべきなのか何なのか。
そのくせ、「罵られたほうが楽でしょう」って。
人生経験の豊富さでは美都より一枚も二枚も上手っぽい。
有島、ロックオンされたのを悟る
奥様にも不倫相手のご主人にもとっくにバレてましたトサ。
奥様の一言一言がもう抉る抉る。グッサグサ刺さりまくり。ひえー。すげー。もっとやれー。
麗華さんは何やら複雑な家庭で苦労したみたいで、それを助けた当時の有島は超良い奴だったのになあ。根は良い奴なんでしょうけどね。
でもこいつが元凶ですからね。奥さんの里帰り出産中に羽根伸ばして他の女に手を出して、出産祝いで奢って関係続けてた最低人間ですからね。しかも浮気がバレそうになったら美都を切って終わらせようとしてるガチなクズですからね。
彼の地獄はまだ始まったばかり。
小田原、煽りまくる
「お前みたいなのが一番だよ。結婚するならな」
「怒れないんだろ。お前は馬鹿みたいに優しいからさ」
「お天道様は見てるって昔から言うけど、――お天道様が怒ったらどうなるんだろうな?」
いやー、小田原さんの煽り方が黒くて素敵。
ある意味登場人物の中でいちばん黒い人かもしれな……否、やっぱり一番は涼太か。
たぶん、涼太は、本当に今まで怒ったことがないんだろうなあ。そして、今回も自分では怒っていない……つもりで、本当の本当は心底怒ってそう。てか怒ってる。自分で自分の感情をコントロールできないってめちゃくちゃ怖い。
涼太、反撃開始
「――雷でも起こすんじゃない?」
無言電話で特定しておいて、からの、「可愛いですねー女の子ですかー?」「うちも子作り頑張ってるんですけどねー」「うらやましいなー」「――ねえ?『有島さん』」。
ひええええええええ((((;゚Д゚))))
これは有島生きた心地しないわー。美都に別れ切り出すのもわかるわー。遅いけど。
しかし、涼ちゃん、どうやって有島家が公園デビューすること(およびその場所まで)突き止めたんだろう。何か描写ありましたっけ。有島家に行ってみたらちょうどふたりがマンションを出たところで、機会を狙ってついて行ったとか?
だとしたら今度はなんで有島の自宅知ってたんだろう、ってなるんですけど、アレかな、美都が携帯に登録してたのかな(有島の自宅ってわかる形で)。美都……お前……。
▼次回感想
akirwn.hatenablog.com
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