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日々見聞きしたことの感想、思ったこと、考えたことをアウトプットするブログ

【感想】ゲーム「ダブルキャスト」(ネタバレ)

『ねんがんの ダブルキャストをてにいれたぞ!』
⇒ころされる

――というわけで、あの有名なみんなのトラウマ「ダブルキャスト」をおそるおそるプレイ→クリアしたので、感想など書いてみます。

わかってたけど、わかってたけど、怖かったよぉぉおおおお・゚・(つД`)・゚・

※以下、ネタバレ全開してます

あらすじ

大学の映画研究会に所属する主人公は、路上で酔い潰れていたところを一人の少女に介抱される。彼女は「赤坂美月」という名前以外、一切の記憶を失くしていた。主人公は、彼女の記憶が戻るまで、彼女と共同生活を送ることになる。

そんな中、映画研究会で、ある映画を撮影する企画が持ち上がる。美月が主演女優を務めることになり、撮影が始まるが、次第に彼女の周囲で次々と奇妙な出来事が起こり始める。はたして彼女は何者なのか……。

感想

いや、正直諸々のネタバレは知ってたんですけど、それでもめっっっちゃ怖かったですorz。事前知識なしで始めて惨劇編に突入したら、そりゃあトラウマにもなるわ……。

げに驚くべきは、グッド4種類、ノーマル6種類、バッド17種類、合計27種類というエンディングの多さ(しかもそのうち6つくらいはジェノサイド編=全滅END)。
そのうえ、それらを全種類見ただけでは達成度100%には届かないという鬼畜さやりこみ度の深さ。

達成度100%に至るためには、最低でもシナリオ2周済じゃないと現れない選択肢を選ばないといけなかったり、同じ行動でも違うタイミングで選ばないといけなかったり。
しかも、ある時点で2つの選択肢があってどちらかを選んだ場合、もう一方を選ぶには、一度エンディングまで行ってオープニングからやり直して、その選択肢まで進めてこなければならず。つまり、何度も何度も何っ度もバッドエンドを見ないといけない羽目になるわけで。

攻略サイトの力をお借りしながら、なんとか全エンディングは観たけれど、さすがに達成率100%は諦めました。バッドエンド見過ぎて心が擦り切れt……(´・ω・`)

美月と志穂について

「ダブルキャスト」とは、演劇用語で「二人一役」のこと。加えてパッケージ絵も水面を挟んで美月がふたり映っていることから、「美月がふたりいる」ことはゲーム開始前の時点で既に示唆されているのですが、事前知識なしでプレイして、1周目の終盤を迎える前にそれに気づけたプレイヤーはどれだけいるのでしょうか。いたとしてあんなことになると誰が(ry

男にひどい扱いを受けて男性不信になり、それが次第にエスカレートし、妹(志穂)と男性が付き合っているのを知ると、妹を傷つけてでも男と引き剥がすことで「守ろう」とした姉(美月)。妹に裏切られたと思い込み、失望し、自ら命を絶つことで、妹の心に深い傷をつけたお姉さん。その結果、妹(志穂)の中に凶暴な姉(美月)の人格ができてしまう……。

はたから見ると明らかにおかしい、狂っているとすらいえる「美月」の振る舞いですが、そこまで病んでしまった彼女もまた被害者であり、安易に責めるわけにはいかないのか。かといって放っておけば周囲を傷つけ、最悪の場合、死に至らしめてしまうわけで……。

主人公のとった行動が良い方向に働けば、物語としてはハッピーエンドを迎えることができますが、実際問題、どう接するのが正解なんでしょうね。そんなものないのかもしれないけれど。そんなことをふと考えてしまう作品でした。

というか、彼氏(を名乗る男)に本人の承諾も得ず患者の情報教えまくるのはいかがなものかと思いますけど、森崎先生( ̄▽ ̄;)

全編アニメーション形式の凄さ

全編フルアニメーション&フルボイスでシナリオが進んでいくゲームは初めてで、とても新鮮でした。「攻殻機動隊」のProduction I.Gによるアニメーション、「機動戦艦ナデシコ」の後藤圭二氏によるキャラクターデザイン、そして豪華声優陣による演技もあって、気がつけばとても自然に物語の中に入っていました。
……だからこそ、惨劇ルートに入ってしまったらぎゃああああ!になってしまうんですが(((( ;゚Д゚)))

その他印象に残ったポイント

  • 寝るなー!寝たら死ぬぞー!!(本当に)
  • 二村ェ……
  • そこで引っ掛けて何故屋上の端まで飛んでいくのか
  • ドアノブが照れている? ⇒ どかーん
  • エンディング後のマッチョ先輩ズに救われる。。(気分的な意味で)
  • 周回を重ねれば重ねるほど薄くなる佐久間の存在感( ̄▽ ̄;)

発売から20年近くが経つ今でもなお「みんなのトラウマ」「名作」として語り継がれる作品であり、豪華スタッフ陣による物語の中、選択次第で恐怖も感動にも辿り着ける「ダブルキャスト」。
ある程度ネタバレを知ってても、実際に自分の手で選択するとなると、手に汗握る臨場感を味わえます。
ご興味がお有りでしたら、ぜひプレイしてみてはいかがでしょうか。

やるドラシリーズ ?ダブルキャスト PlayStation the Best

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