嘘をつくのは良くないので正直に言いますが、わたし、多分原作未読です! (←威張れることか)
そのせいだったからかもしれませんが、単純にお正月ドラマとして楽しめました。これを機に原作も読んでみよう( ̄▽ ̄;)
※以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。
あらすじ
親譲りの無鉄砲で嘘をつくことが大っ嫌いな主人公(=坊っちゃん)。東京の物理学校を卒業後、四国の旧制中学校に新米教師として赴任するも、寄宿生たちから嫌がらせを受けてしまう。また、教頭の赤シャツをはじめとする教師陣も、主人公からすれば理解し難く、その逆も然りだった。だが、決して嘘をつかず自分を貫く主人公のその在り方は、次第に周囲の人々に変化をもたらしていく……。
印象に残ったポイント
- 二宮和也さんの演技がまたいかにも無鉄砲な感じで素敵
- 昔の港ってあんな感じだったんですね
- 坊っちゃん列車が走ってたり遠くに松山城が見えたり
- 及川光博さん演じる赤シャツがすっごい嫌な奴(褒め言葉)
- 額縁の角度にこだわる赤シャツ VS 絵の角度にこだわる坊っちゃん
- 天ぷらそば4杯も食べるってどういうこと( ̄▽ ̄;)
- 山嵐と坊っちゃんが意気投合して喧嘩して仲直りするくだりは良かった
- ピース又吉が夏目漱石本人役で出演Σ( ̄□ ̄ )
- ↑漱石本人が出てくる演出はアリだと思いました。一種のタイムリープ的な
- 正直者が馬鹿を見るなら嘘つきは大馬鹿を見るべきだ
- マドンナの出番が想像以上に少ない件
- 真っ赤なシャツ着てマドンナに逃げられたwww
いるよねこういう人たち
権力を笠に着て、都合の悪いことが起きれば他人に責任をなすりつける赤シャツみたいな奴とか、その赤シャツ型人間にいつも付き従って媚びへつらう野だいこみたいな奴とか、波風立てないように自分の意見を押し殺すうらなりみたいな人とか。かくいう私もうらなりタイプです本当にありがとうございますごめんなさい(´・ω・`)
そんな中にあって、自分の意見を絶対曲げない坊っちゃんの在り方は、羨ましいようなシビレるような憧れるような。現代日本ではまず出世できないタイプだろうし、生きづらいだろうけど。だからこそ、フィクションの中で思いきり自分を貫いちゃう坊っちゃんに、憧れに近い感情を抱いてしまうんでしょうね。
原作と違うラストだけどこれはこれでアリ
調べてみたところ、原作とは終盤の展開がかなり異なるようで(原作はもうちょっとパッとしない終わり方のようで)。マドンナがうらなり先生と一緒に九州に行ったり、赤シャツが生徒達に「真っ赤なシャツ着てマドンナに逃げられた」と書かれてしまったり、野だいこまでもが赤シャツに反旗を翻したりしたのはドラマオリジナル展開のよう。
まあ、お正月ドラマですし、原作を忠実に再現するよりも、より勧善懲悪というかスカッとジャパン的な感じで、気分良く終わらせたほうが良いという判断だったのでしょう。賛否両論あるでしょうが(原作ファンの方からすれば非難轟々かもしれませんが)、個人的にはこれで良かったと思います。「赤シャツざまあwww」でスカッとして新年始まっても良いじゃないですか。だめですか。
おわりに
この2016年は、夏目漱石の没後100年にあたる年なのだとか。このドラマを見て興味を持たれたら、ぜひ原作の小説も読んでみてはいかがでしょうか。物語の舞台となった愛媛・松山を訪れてみるのもまた一興。道後温泉は良いところですよ。
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