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日々見聞きしたことの感想、思ったこと、考えたことをアウトプットしまくるブログ

【感想】映画「心が叫びたがってるんだ。」(アニメ版)

土曜プレミアムにて初見。
評判良いとは聞いてましたが、噂に違わぬ良い話でした。青春だなあ( ̄▽ ̄ )

※以下、ネタバレを含みますのでご注意ください

あらすじ

おしゃべり好きで夢見がちだった少女・成瀬順は、子どもならではの無知と無邪気さ故に父親の浮気の事実を母親に喋ってしまい、両親の離婚を招いてしまう。「全部お前のせいだ」という父親の言葉にショックを受けた順は、突然現れた謎の「たまご」によって、言葉を封じられてしまった

――時が経ち。高校生となった順は、クラスメートの坂上拓実仁藤菜月田崎大樹と共に、地域ふれあい交流会の実行委員に選ばれる。初めは全力で固辞した順だが、拓実の即興の歌を聞いたことをきっかけに、歌に乗せて思いを紡ぐミュージカルの力を知る。そして彼女らは、交流会の演目としてオリジナルのミュージカルをすることになるのだが……。

感想

開幕から鬱展開だぞ気をつけろ!

さてさて、どんな甘酸っぱい系青春物語なのかしら――と軽い気持ちで見始めたら、開幕から予想外の鬱展開がきて「うわああああ!!?」ってなりながら見てました。やめるんだー! 言っちゃだめだーー!! ああ、言っちゃった……(´・ω・`)

山の上の「お城」に憧れていた女の子。そこから出てきたお父さんは「王子様」だったんだ! ……って、何も知らなかったらお母さんに言いたくなるよね……。そこがどういう場所なのか、そこから知らない女性と一緒に出てくるということがどういうことなのか、彼女くらいの年の子にはだれも教えはしないよなあ……。

結局両親は離婚することになって、別れ際に父親が「全部、お前のせいじゃないか」なんて言いやがるんですけど、いや元はといえばそんな近所で浮気しとったお前のせいだろうがああああ!!!!! 順が見てなかったとしても遅かれ早かれバレてたわど阿呆がああああ!!!!!( ̄□ ̄#)

その後、作中で彼に関する描写は一切ないけど、物語の裏でこっそり地獄に落ちてれば良いと思います。拓実に言わせれば「100%悪い人間なんていない」のかもしれないけれど、あれは100%アイツが悪いでしょう、ほんとね、もうね(以下本編と関係ないので自重

自らかけた呪いを解く物語

言葉で人を傷つけてしまった後悔から、もう誰も傷つけないようにと、自らに呪いをかけた順。彼女だけじゃなく、拓実も菜月も大樹も、それぞれ胸の内を明かせない呪いに囚われていました。

「言いたいことあるならはっきり言えばいいのに」と言いながら、白黒はっきりつけることを恐れていた菜月。「お前になんかどうせ出来やしねえんだ」とまわりに毒づきながら、本当は自分自身に不甲斐なさを感じていた大樹。「ほんとに言いたいこと喋りなよ」と言いながら、自分自身の本音がわからずにいた拓実。

順のお母さんも、女手ひとつで順を育てて、いろいろ抱え込んでいたんだろうなあ。順が100%悪いなんて思ってはいないけど、でもあのとき順があんなこと言わなければ、とは思っていたのかも。それを順は感じ取ってしまってたのかも。

そんな彼らが、感情を露にして、本心を打ち明けて、それをきっかけに自らの呪いを解いていく様には、心が洗われる思いがしました。
成瀬家の親子も、そして坂上家の親子も、これを機にわだかまりが解けることを祈るばかりです。あと、田崎くんの恋が叶いますように、というのも。拓実と菜月は大丈夫そうだけど。ていうかそこがくっつくとは思わなかった。普通拓実と順じゃね?

その他印象に残ったポイント

  • 田崎くん超イケメン&超イケボ(細谷佳正氏!)
  • 藤原啓治氏演じる城嶋先生がまた良い味出してました
  • ピアノが弾ける男子って格好良いよねえ
  • 「青春の向う脛」てどういう意味?
  • ラストの曲は良かったけど、二重で歌われると歌詞が聞き取れなかっt……(´・ω・`)

おわりに

この映画のタイトルにつけられてる英語の副題は「Beautiful word, Beautiful world」

良くも悪くも言葉には力があって、使いようによっては人を傷つけてしまうこともあるけど、逆に人を救い、美しい世界を作ってくれることもある。言霊というやつですね。

言葉の力は確かに怖いけれど、人間社会で生きていくうえでは、それが音声であれメールなどの文字であれ、ちゃんと表に出して伝えないといけないわけで。ひとりで抱え込んでいても、良いことなんてないわけで。
誰も傷つけずに生きていくことなんて無理なのだし、恐れずに、自分の思いを打ち明けましょう、と。

メインの4人と同じ高校生くらいの子どもにとっても、大人にとっても、大切なメッセージが込められていると感じた映画でした。


そんな「心が叫びたがってるんだ。」の実写版映画は、この記事を執筆中の現在、絶賛公開中だそうで。あのシーンやこのシーンが実写でどう表現されているのか、アニメ版と比べてみるのも一興かも。
個人的にはあの「たまご」関連のシーンがどう表現されてるのか気になります。CGなのかな? カットされちゃってるのかな(´・ω・`)

▼公式サイト(アニメ版)
www.kokosake.jp

▼公式サイト(実写版)
kokosake-movie.jp

心が叫びたがってるんだ。 [DVD]

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