金曜ロードSHOW!枠にて放送された、壮大なるアラサー・アラフォーホイホイ、もとい KinKi Kidsデビュー20周年記念ドラマ。
20年の果てに待っていたのは、衝撃のラストでした。
※以下、ネタバレを含みますのでご注意ください
あらすじ
1997年――微生物に汚染され、大人が全員死に絶えた幕原市に閉じ込められた子供たち。過酷な世界を生き抜いた彼らは、20年後に幕原で再会することを約束していた。
そして2017年。幕原市は復興を進め、あの日隕石が落ちた場所には、復興のシンボルとして図書館が建設される。だがその地下には、かつて人々の命を奪った微生物が残っていた――。
感想
まさに「KinKi Kids20周年記念」ドラマ
「ぼくらの勇気 未満都市」とは、1997年に土曜9時枠で放送されていた、KinKi Kidsの堂本光一さん、堂本剛さんのW主演ドラマ。
詳しくはWikipedia先生にお願いしますが、当時めちゃくちゃ見てたドラマでした*1。
⇒ ぼくらの勇気 未満都市 - Wikipedia
なんで今になって未満都市? 再会がクリスマスイブなのに夏放送とか時期おかしくない? コート着てるけど全然冬っぽくなくない? ……と思いながら見ていたんですが、調べてみると今年はKinKi Kids20周年、しかも7月21日はKinKi KidsのCDデビュー日なのだそうで。
まさにKinKi Kidsにとって特別すぎる日、そしてその日に放送するスペシャルものといえば、20年後の再会を誓ったこのドラマしかありえなかったわけですね。
全然冬っぽくなかったなんて野暮にも程がありましたねすみません( ̄▽ ̄;)
懐かしき音楽、演出、そしてキャラクターたち
名曲「愛されるより愛したい」と共に流れるオープニング(当時を踏襲した演出がまた良い!)。20年前の若かりし子供たちと、20年の時を経た大人たち。ヤマトは教師、タケルはコンビニのバイト→弁護士、モリはレストランの経営者、アキラは一級建築士、キイチはバスの運転手、スズコは事故で夫を亡くしながらも懸命に子供を育てるシングルマザーに。
嵐の松本潤さんも相葉雅紀さんも、こうして見ると本当に大きくなったなあ。
キイチを演じた小原裕貴さんは、ジャニーズを卒業して芸能活動も引退されて、それでも記念すべきこのドラマに出演されたようで。愛されてるなあKinKi Kids!
「大人になる」ということ
5000億円もの金をかけて復興を進めてきた幕原市。その地下で、実はT幕原型ウイルスが息を潜め、5年前に15人もの命を奪っていた――。それでも、これまで莫大な金をかけて進めてきた復興を止めることはできない。石棺で封じ込めれば問題はない、とする政府。
明らかにマズいことが起きている事態を目の当たりにしても、「大人」は権力には逆らえない。特に家族がいる身では、職や命を失うほどのリスクは背負えない。家族を守るためには死ぬわけにはいかない、だからそんな危険は回避して、自分たちに火の粉がかからないうちは見ないふりをする……。
まだ若く、失うものがさほどない子供の頃は無鉄砲に戦えるかもしれないけれど、大人になると戦うことのデメリットのほうが増えてしまう。それが「大人になる」ということなのですけれど。もしも自分がヤマトやタケルの立場なら、彼らのように戦っただろうか。それともあの金を受け取ってしまっていたかな。たぶん後者かな……。
それにしても、ヤマト&タケルどころか子供たちにまで易々と侵入を許していたり、小学生に監視カメラ乗っ取られたり、特殊部隊が全然特殊部隊っぽくないへっぴり腰だったり、いろいろ突っ込みどころ満載だった復興本部。そんな警備で大丈夫か!
衝撃のラスト
ヤマトたちの決死の行動の結果、図書館の建設は無期限の中止に。一度は捕まったヤマトとタケルも、20年前に落ちた人工衛星の欠片と引き換えに釈放。めでたしめでたし……って、T幕原型どうすんの? と思ったら、後日海外のグループがワクチンを開発して収束したそうで。あ、あっさり……。
グラウンド・ゼロには、20年経ってようやく、復興のモニュメントが建てられることになったのだとか。まあ、そこらへんが落としどころだわなあ、と思いながらエンディングを見ていたら――
剛くん「謎はすべて解けた!」
ちょwww
剛くん「じっちゃんの名にかけて!」
おいwwwwwww
光一くん「俺に不可能はない!!」
待ってwwwwwwwwwwwwwwww
最後の最後で全部吹っ飛んだwwwww
それがwwwwwやりたかったwwwwwだけだろwwwwwww
1つだけ残った人工衛星の欠片――に想いをはせる余裕すら与えない、日テレだからこそできる衝撃のラストネタ。お見事でございましたw*2。
おわりに
いやー、ほんと最後の最後で全部吹っ飛びましたが、KinKi Kidsのデビュー20周年に相応しいドラマでした。
改めまして、20周年本当におめでとうございます!
40周年記念企画も楽しみにしてます!www
▼公式サイト
www.ntv.co.jp
- 出版社/メーカー: バップ
- 発売日: 2017/07/19
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