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日々見聞きしたことの感想、思ったこと、考えたことをアウトプットするブログ

【感想】ドラマ「貴族探偵」第11話(最終話)

なにげに見てた貴族探偵、予想以上に綺麗にまとまって完結。
御前様素敵でございました!

あらすじ

名家の屋敷で愛香が発見した2人の遺体。その直後、愛香もまた、犯人と思しき人物に頭を殴られ負傷してしまう。屋敷を訪れた貴族探偵の命により、使用人3名がいつものように捜査を開始するが、捜査を進めるうち、彼らの様子に陰りが生じ始める。

彼らの推理の結果、導き出された「犯人」は、貴族探偵その人だった……。

感想

まあ、屋敷の事件は正直どうでもよくて(←)、お師匠様こと喜多見切子の死の真相と、貴族探偵の正体のほうが気になっていたわけですが。

わたしの推理はこうでした

【↓↓ここから間違い↓↓】
「政宗是正」とは、貴族探偵の本名……ではなく、彼の商売敵の名前。
切子は政宗是正に命を狙われていて、貴族探偵に政宗のことを尋ねていた。
貴族探偵は秘書の鈴木に「(政宗のことを)確実に殺せ」と命じたが、実はその鈴木こそが政宗その人で、切子を殺し、先を越されたと嘘をついて、平然と秘書のふりを続けていた。
つまり、仲間由紀恵こそが黒幕だったんだよ!!(な、なんだってー!!?)
【↑↑ここまで間違い↑↑】

そして仲間由紀恵との壮絶なる最終決戦が始まるわけなかったですね。はい。

師匠生きとったんかーい!!!

いやはや、その発想はなかった。
まさか師匠生きてたとは!

確かに、遺体が直接師匠だとわかる感じに描写されたシーンはなかったし(担架から左腕が見えただけ)、愛香も彼女の葬儀は「気づいたら終わってた」って言ってたけども。言ってたけども!

途中まで生きてるように描写しておいて、実は死んでました、としておいて、かーらーの、実はやっぱり生きてましたパターンだったとは。
御前様のあの「確実に殺せ」が、「確実に『殺したように見せかけろ』」という意味だとは思わなかった。はー。

え、でも、じゃあ、事務所にちょくちょく登場してた師匠はどっちなの?
愛香はずっと「切子は死んだ」と思っていたわけで、ということはあの師匠は愛香の妄想だったってことですよね(実際は死んでないから幽霊でもないし)。
でも、もしかして、ごくまれに生身の切子もこっそり顔を見せてたとか? それでも愛香は気付かなかったとか?

……どっちにしても、愛香の精神状態いろいろやばくないですか。大丈夫かあの子。いやもう色々片付いて大丈夫ではありそうだけど。

相葉くん演じる貴族探偵は超魅力的でした

最後の最後までその正体は謎のまま、ご自分で推理は披露しなかった御前様。その代わり(?)、雇った女探偵を途端に名探偵にする程度の能力持ち。
最後くらいは御前様の推理が見とうございました……が、そんな雑事は御前様には相応しくないですね。

全編通して、相葉雅紀さんの演技が凄く良かった。
紳士的で穏やかな笑顔を見せるかと思えば、人を思い切り小馬鹿にしたり、恐ろしく冷たい目をしたりと、今まで見たことのない相葉くんを見られました。
他の役者さんでは出せない色を出してた気がする。

生まれながらの問答無用の権力者であり、使用人を「道具」だと言い切り*1、一切の捜査や推理を使用人に任せて余興に耽りながら、いざ事件が解決すると「自分が解決した」と断言する。
加害者であっても女性には優しく、被害者であっても男性には手厳しい……。

今のご時勢的に、フィクションだと分かっていても、我々のごとき平民にはちょっと受け入れがたい人物像なのは確か。
そんな御前様を見事に演じきった相葉くん、恐るべしです。

紋章の謎について

要所要所で使われていた貴族のあの紋章。
実はその中には、作中の主要人物の名前と星座が隠されていたんだよ!!(な、なんだってー!?)

他にも、聞いたところだと、中央の大きな花は相葉くんの誕生日(12月24日)の誕生花だとか、2羽の孔雀は相葉くんが幼少期に飼っていた孔雀からきているとか、いろいろなネタが散りばめられた紋章だったようで。

相葉くんが御前様を演じなければ存在しなかったデザインなのですね。いいねえ。

おわりに

月9の視聴率としてはあまり芳しくなかったとかどうとか耳に挟みましたが、個人的にはたいへん面白い作品でした。久々に1話からほぼ全話追いかけた月9でした。
Twitterを見る限り、原作ファンの方々からも大絶賛されていたみたいですし*2

おそらく続編や映画化などはないのかなあと思いつつ、もしも続編があるのなら、またあの貴族探偵ご一行の捜査ぶりを見てみたいと思います。

フジテレビ系ドラマ「貴族探偵」オリジナルサウンドトラック

フジテレビ系ドラマ「貴族探偵」オリジナルサウンドトラック

*1:その「道具」をとても大切にする主人でもある

*2:9話の「こうもり」は原作既読を逆手に取る離れ業だった模様