『患者はすべて自分で決めなければならない。どの治療法を選ぶのか。――自分の運命を決める決断だからだ。』
あらすじ
病理診断科の「診療相談外来」にやってきた女性、梅木みゆき。彼女の息子ゆうた君は、深刻な肺炎を疑われたと思いきや次はSCIDという感染症が疑われる等、検査の度に診断が変わるという状態に陥っていた。医師から肺移植を強く勧められ、同意することを受け入れる勇気が欲しいという梅木に、宮崎は診断を確定するための検査をすべきだと訴えるが……。
印象に残ったポイント
- 前回の小早川氏への応対が嘘のような岸先生w
- 診療相談外来の初日から半日もたずに逃亡www
- ゲストの女優さん(山崎紘菜さん)が松山ケンイチさんに似ている気が
- 「もっと早く連れてこなきゃだめだよ」はキツいなあ……
- 安心と信頼と実績の中熊先生
- 病理医といっても色々。自分のやり方を見つければいい
- 森井くんは医大を受け直すのかな?
- なにがなんだかわからないのに、言われるままサインするのはいやだ
- セカンドオピニオンは意味がない。但し、最初の診断が間違っていなければ
- うちは100%の診断を出しますよ
- ざっきーにすっかり「ルールを守らない医者」のレッテルがw
- お前が病理医である限り僕の言葉は絶対だ
オチは読めたけど最後のそれは読めなかった
奈良井センセが「解決策は人工肺しかありません」と断言したあたりで、「ああ、実は全然見当違いの軽症なんだろうなー」と、正直予想できた件。次回は必ず紹介状を持ってきてください、とざっきーが言った時点で、「ああ、書いてもらえないんだろうなー」と思ったし。
でも、オチの後のもうひとつの真相は予想外でした。まさか実の子じゃなくお姉さんの子だったとは。そういえば医師からの質問について父親がいないように答えていたり、移植の同意をする際に自分の名前を書き間違えたり、いろいろ伏線は散りばめられていたけれど。
幸い、その後お姉さんとは連絡がついて、ゆうた君はふたりで育てることになったそうですが……。色々と事情があったんでしょうけれども、育児放棄は良くないと思うですよ( ̄□ ̄;)
医者と患者は信頼関係が大事だけどお前が言うな
久々に出てきた「困った臨床医」奈良井先生。え、この人もしかして結局お咎めなしですか。もしかしたら、ゆうた君の健康な肺が危うく人工肺になるかもしれなかったんでしょう? 思いっきり医療ミスじゃないですか!
実際は単なる栄養失調に過ぎず、必要な検査をすべて行えば分かったはずなのにそれもせず、「人工肺を移植するしか方法はありません(キリッ」だの「この分野で私以上に優秀な医者はいない(ドヤァ」だの笑わせる。いや笑えない。それで「医者と患者は信頼関係が大事」なんて良く言えますよね。
幸いゆうた君は助かったけど、奈良井センセのもとでは他にも多くの患者が思いっきり誤診されてるかもしれないわけで。岸先生に存分に叩きのめして欲しかったけれど、そういう話は1話でやっちゃったしなあ。裏でこっそり中熊先生あたりが制裁を下してくれてることを願おう。
ざっきーのように患者に心から寄り添う意志があってこそ、患者も安心して医師を信頼できる。少なくとも信頼を築く能力としては、奈良井センセよりざっきーのほうが明らかに上のようです。
決めるのは、あなたです
最低でも13年かけて専門的知識を身につけた医者が、病状を観察し、診断をつけ、治療方針を提案する。だけど、その治療方針を受け入れるか否か、決めるのは患者自身(あるいはその保護者)しかいない。
前回であった、延命治療を望むか望まないかという件もそうですし、今回の途中にちょこっとあった、薬を飲むのをやめてしまった女子高生の話もそう。
病気の治療方針に限らず、諸々の悩みについても同じことがいえますよね。悩んでいることがある。いろんな人に相談して、いろんなアドバイスをもらう。だけど、結論は自分で決めないといけない。「自分が本当に望んでいることは何なのか」。それをふまえた上で決めるのが大事だよなーと、改めて感じた回でした。
次回は、ついに岸先生の過去にスポットが当たるのかな?