先日、テレビにて、こんなネタが紹介されていました。
『連続する10個の整数を足すと、5番目の数の後ろに5を付けた数になる』。
たとえば、1~10の合計は55で、5番目の「5」の後ろに5を付けた数。101~110の合計は1055で、5番目の「105」の後ろに5を付けた数。2345~2354の合計は23495で、5番目の「2349」の後ろに5を付けた数になります。
へぇーと思いつつ、なんでそうなるの?と思ったので、まとめてみました。
理由
最初の数をXとした場合、連続する10個の整数は、X、X+1、X+2、X+3、……、X+9になります。
これをすべて足すと、X+(X+1)+(X+2)+……+(X+9)、すなわち 10X+45。
10X+45=10X+40+5=10(X+4)+5。
X+4とは、最初の数Xに4を足した数、つまりXから数えて5番目の数。この数を10倍して5を足した値が、連続する10個の整数の合計になるということ。
「5番目の数の後ろに5を付ける」というのは、まさにこの「5番目の数を10倍して5を足す」ことに等しいため、「連続する10個の整数の合計=5番目の数の後ろに5を付けた数」という式が成り立つと。なるほどー。
100でも1000でも応用可能
同じ考え方で、連続する100個の整数の合計も求めることができます。
最初の数をXとすると、連続する100個の整数はX、X+1、X+2、X+3、……、X+99。
全部足すと、100X+4950。
100X+4950=100X+4900+50=100(X+49)+50。
Xから数えて50番目の数(X+49)を100倍して50を足した値、すなわち「50番目の後ろに50を付けた数」が、連続する100個の整数の合計になります。
同じ考え方で、連続する1000個の整数の合計も……
1000X+499500=1000X+499000+500=1000(X+499)+500、つまり「500番目の数(X+499)の後ろに500を付けた数」になるわけですね。
5番目の数が負の数だと成立しなくなる
ただし、この法則、5番目の数がマイナスの場合は成立しなくなります。たとえば「-5~4」の場合、全部足した値は-5。5番目の数である-1の後ろに5を付けた数(-15)にはなりません。
これはちょっとややこしい話になりそうなので、またの機会に。。(あるのか?)
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