金曜ロードSHOW枠で放送されたドラマ「視覚探偵 日暮旅人」が面白かったので、感想など書いてみる。
※ネタバレを含みますのでご注意ください。
あらすじ
保育士・陽子が出会った青年、日暮旅人。彼は五感のうち視覚以外の感覚を失っており、代わりに周囲の「感情」が視えるという特殊な能力を持っていた。最初は疑っていた陽子だったが、彼が見えないはずの事実を次々と言い当てる様子を目の当たりにし、彼の能力を信じることに。そんなある日、彼と共に暮らす少女・灯衣(てい)が突如姿を消してしまい……。
印象に残ったポイント
- とにかく灯衣ちゃんが可愛かった
- そして松坂桃李が格好良かった
- 濱田岳のチンピラ姿が超似合ってたw
- チョコとわずかな嫉妬だけで激マズ料理が激ウマ料理に早変わりするのか?
- シングルマザーの件はちょっと心に刺さるものがあった
- 絵に隠された子供の感情を黙殺しようとする園長が何気に酷かった件
- 後半からいきなり内輪ネタが始まったのが微妙なところ
- 深イイ話とかスカッとジャパンとか法律相談所とか
- 雪路の過去に関わるっぽい伏線が回収されずに終わった(´・ω・`)
視覚しかない生活ってどんな感じなんだろう
聴覚と嗅覚はその気になればある程度遮断できるけど、加えて味覚も触覚もない状態というのは想像もつきません。皮膚感覚がないのでは、そもそも物を持つのも歩くことすらもままならないはず。よく普通に生活送れてるよなあ。
周囲の人々の声は聞こえず、感情が文字として視覚に映る。だから一応「会話」はできる。それは電話なら応用できるのかな。テレビやネットの動画では無理なんだろうな(ずっと無音で見ている感じになる?)。
それに、感情が視えるということは、人々の嘘偽り抜きの「本音」が否応なく視えてしまうということ。恨み辛み妬み嫉み、ありとあらゆる負の感情が視える。しかも、旅人はそれらを5才の頃からずっと視続けてきたことになる。正直、人間不信に陥っても全然おかしくないですよね。想像するだに恐ろしい……。
旅人自身の「感情」は誰にも視えない
旅人は5才の頃に誘拐された過去があり、その時の過酷な体験が元で、視覚以外の全ての感覚がシャットアウトされてしまったのでした。
ラスト、当時の事件の記事を集めたスクラップブックを読んでいた旅人。顔を上げたその瞳は何かを「視て」いて、そして次の瞬間、黒く不吉な色が画面を埋め尽くし、青く輝く瞳だけが残り、その瞳が閉じられて「了」。この演出から容易に想像されるのは、旅人の心の闇というか復讐心のようなものですが、さて。
思えば、旅人は周囲の人々の感情を視ることができますが、その逆はできないわけで。終始優しく人当たりの良い笑顔を見せていた彼ですが、はたしてその本性はいかに。少なくとも灯衣に対する愛情は本物だろうけど。
おわりに
途中の内輪ネタが若干引っかかったものの、面白い作品でした。
思いっきり続編匂わせる終わり方をしてくれたけど、人気が出たら続編決定になるのかな。
※2017年1月から連続ドラマ化決定したようです!(2016/12/10追記)
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